自律神経を整える仙骨シャワー

小林弘幸『なんとなくだるい、疲れやすいを解消する! 自律神経について小林弘幸先生に聞いてみた』(Gakken)
小林弘幸『なんとなくだるい、疲れやすいを解消する! 自律神経について小林弘幸先生に聞いてみた』(Gakken)

温かいお風呂にゆっくりと浸かるのは、自律神経を整えるためにも欠かせない大切な習慣。できれば毎日、15分程度は湯船でくつろぎ、疲れを癒したいものです。しかし、ときには忙しくてゆっくり入っている時間がないこともあるでしょう。そんなときには、仙骨(尾てい骨)へのシャワーがおすすめです。

やり方はかんたん。仙骨に温かいシャワーを3分程度当てるだけです。仙骨の周辺は脂肪が少なく、お湯の熱がダイレクトに伝わりやすい場所。仙骨の両脇を走る神経や血管を温めることで全身の血流が促進され、体が温まります。

同様に、首の後ろに温かいシャワーを当てるのも効果的です。ぜひ実践してみてください。

小林 弘幸(こばやし・ひろゆき)
順天堂大学医学部教授

1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部卒業後、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属小児研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学医学部小児外科講師・助教授などを歴任。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートやアーティスト、文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導にも携わる。順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した“腸のスペシャリスト”としても有名。近著に『結局、自律神経がすべて解決してくれる』(アスコム)、『名医が実践! 心と体の免疫力を高める最強習慣』『腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず 免疫力が10割』(ともにプレジデント社)『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』(日本文芸社)。新型コロナウイルス感染症への適切な対応をサポートするために、感染・重症化リスクを判定する検査をエムスリー社と開発。