定年後は再雇用で働き、副業や週末起業の準備をする

定年後に収入を得る方法としておすすめなのは、やはり再雇用で残ることです。なぜなら、同じ環境で働き続けることができるため、就活や起業よりもハードルが低いからです。特に起業は何の準備もせず、定年後にいきなり始めるのは、なかなか難しいもの。再雇用で働けるなら、それにこしたことはありません。

とはいえ、多くの場合、再雇用は毎年更新なので、いつ切られるかわかりません。必ず65歳まで働けます、というものでもないので、やはり会社にいるうちから副業なり週末起業なりして、その会社の仕事以外でも稼げる準備をしておいたほうがいいですね。再雇用は収入が減り、条件も悪くなるというデメリットがある反面、責任が減り、就業時間も週3回など自由になるメリットがあるので、そこをうまく使って何か始めるとよいでしょう。

定年後は、サラリーマンの仕事も事業の一つと考えて、さらに個人事業主としての仕事、投資という事業など、他の配分も増やしつつ、トータルで資産を構築していきましょう。

10万円稼ぐなら、この3つ

定年後に再雇用以外で働く場合は、どんな仕事がよいか。おすすめの仕事は次の3つです。

(1) コンサルタントやアドバイザー
(2) 特殊スキルを生かせる仕事
(3) 海外の仕事

大前提として気をつけたいのは、定年後は現役以上に体力、気力が落ちているので、自分というリソースを大事にすること。無理して病気になっても困りますし、ケガをしても困る。いまさら好きでもないことをやっても続かないでしょう。

効率よく働くなら、今まで積み上げてきたことをじょうずに生かして、コンサルタントやアドバイザー、講師、顧問といった単価の高い仕事を選びましょう。なかでもコンサルタントで引き合いが多いのは、営業関係ですね。中小企業の悩みのほとんどは販路ですから、人脈で販路を持ってこられる人は強いです。

スクールで教えている講師
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また定年後の人たちに求められるのは、現場を束ねた経験や知識、経理や法律、ウェブマーケティングなど資格や特殊なスキル。たとえば経理など一部門まるごと任せられる人は仕事がとりやすいでしょう。

さらに今は円安で、越境ビジネスを考えている会社も多いので、そこで海外駐在経験のある人は、コンサルタントとしてやっていける可能性があります。海外の仕事を考えているので手伝ってほしいというものが多いですね。

これらの仕事であれば、月10万円稼ぐことは不可能ではないと思います。