4000社超の結婚相談所の連盟であるIBJが公開した「2023年度版 成婚白書」では、お酒を「飲めない」、または「付き合い程度の女性」より、積極的に「飲む」女性の成婚率が高いというデータが注目された。婚活カウンセラーの川崎貴子さんは「3カ月ほどで相手と結婚するかどうかを決まる短期決戦の婚活市場において、飲酒は相手に心を開く重要なファクターになるかもしれない」という――。
シャンパングラスを持って笑うカップル
写真=iStock.com/lielos
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結婚相談所連盟が出した「成婚白書」から読み取れること

少し前にX(旧ツイッター)でもバズっていた「成婚白書」。
 私も一応、婚活業界に身を置く者として前のめりでデータを拝見させていただいた。
だが、「成婚白書」という題名なので婚活全体のデータなのかと思いきや、結婚相談所4000社の連盟として有名なIBJが定期的に発行している白書であり、あくまでそこで集められたサンプルということに注意は必要だ。

しかしながら、2023年の我が国の婚姻数489281組中、12527組がIBJで成婚しているらしく、いずれは20組に1組がIBJでカップリングするとなると、「少子化なんとかしなきゃ!」と迷走している政府関係者や「会員を何とかマッチングさせなきゃ!」と日々奔走している婚活業界の人間は無視できないデータなのである。

「成婚白書」の中で、個人的に「それな!」と膝を打ったデータは「男性の年収別・成婚相手との年齢差」のところだ。「男性の年収別に成婚相手との年齢差を比較すると、年収が上がるにつれてお相手との年齢差が大きくなる傾向がある。年収1000万円未満の場合は5歳差に留まり、1800万円を超えると7歳差ほどになる」には、私だけじゃなくて全国の結婚相談所仲人さんがうなずきすぎて「赤べこ」になったことだろう。

年収1800万円以上の男性でも7歳下が限度という新基準

男性の年収が1800万円以上でも7歳差ほどなのだ。ここは「IBJ、もっと声を大にして言って!」レベル。何故なら、「超・歳の差婚」をしている男性の有名人や芸能人が多いせいか、10歳も20歳も年下の女性と結婚したいという婚活男性が結構いるからだ。ロリコンという訳ではなく、「子供が欲しいからとにかく若い女性が良い」とか「ずっと20代後半の女性とばかり付き合ってきたので」という理由を携えて来る彼らの中には、素敵な人も同世代女性には人気な人もいるというのに、そういう訳で彼らはマッチングが難しい。

ほとんどの婚活女性は「プラスマイナス5歳差まで」で相手を探しているので、例えば27歳女性はよっぽどの理由がないかぎり、32歳男性がギリだ。その「よっぽどの理由」の大きな一つが「年収」な訳だが、今回、そのラインが無事に提示されたので、これから婚活の現場で「1800万円以上で7歳差」は仲人さんトークとして使い倒されることであろう。それぐらいに、取り持つ仲人さん達はこの手の希望を持つ男性の説得に骨が折れたり歯がゆい思いをしたりしているのだ。「お相手の希望年齢をもっと上げれば絶対に成婚するのに。ああ、もったいない」と。