コーラの代わりに野菜ジュースなら○
ですので、甘くもなんともない野菜ジュースなら、糖質の取りすぎは心配しなくていいんですけど、子どもが喜ぶようなものは大体……ジュースみたいなものです。嗜好品としてのジュースに栄養感がプラスされているという捉え方ですね。
だから普段コーラやサイダーを飲んでいる人が野菜ジュースにシフトするのは、栄養がプラスされる分オッケーですが、健康を目的とするなら、野菜ジュースだけだと難しいです。
――なるほど。野菜への考え方が刷新された思いです。
この度は、楽しくためになるお話を聞かせていただき、ありがとうございました。僕自身とても勉強になりました。
【成田さん】よかったです(笑)。ありがとうございました。
「適度に力を抜く」ことの大切さ
全4回にわたってお伝えした食の真実に、常識を覆された諸氏もいるはずである。
自分のことならある程度いい加減にできる、献立による栄養管理も、子どものこととなるとどうしても満点を目指したくなる。しかし高すぎる理想は食事を用意する親・保護者自身を疲弊させてしまう結果になりかねない。偏った知識で自分を縛りすぎることなく、適度に力を抜きながら献立と向き合っていきたいものだ。
管理栄養士、健康科学修士。病院、短期大学などを経て、現在は社会福祉法人に勤務。主にインターネット上で「食と健康」に関する啓蒙活動を行っている。猫派。著書に『新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK』(内外出版社)、共著書に、『薬局栄養指導Q&A』(金芳堂)、『謎解き超科学』(彩図社)、監修書に『子どもと野菜をなかよしにする図鑑 すごいぞ! やさいーズ』(オレンジページ)がある。
早稲田大学第一文学部卒。広告代理店社員、トラック運転手、築地市場内の魚介類卸売店勤務などさまざまな職歴を重ね、現在はライターとミュージシャンとして活動。