人前に出る仕事をしたいなら不倫と反社は全力で避けろ

また、人前に出るような仕事をしたいと願う女性たちは何に気を付けてステップアップしていくべきか、椎野カロリーナのこの一件は魂に刻むレベルで反面教師にした方が良いと思う。

今や、大物芸能人でも、大手事務所の不祥事でも「加害者と思しきもの」は社会的に罰せられる世の中である。昔は容姿に多少自信があったり、「ミスコンで受かったから」とか、原宿でスカウトされたから等々、渡りに船的な感じでタレントやモデルを目指した人も多くいただろう。現役のタレントたちも昔はやんちゃしたとか、素行不良だったのも時代的に許されていた部分は大きかった。

大谷翔平レベルで心技体をマネジメントすることが必要に

でも今は、あの大谷翔平のように、高校1年生の頃から自分の将来の夢を定め、そのために必要なことをノートに書くレベルで心技体をマネジメントできないと、「人前に出る人」でい続けるのは難しい。人間は慢心するし、無頓着に加害者になったりもするし、過去だって簡単に暴かれる世の中だからだ。

そして、どんなに強烈な恋に落ちたとしても、相手が既婚者や反社や問題ある彼氏だった場合、「秒」で別れる決断力と行動力が必要となってくる。絶対に加害者になってはならないし、加害者の片棒を担ぐのだけは絶対に避けなければならないからである。もう、「人前に出る仕事」とは、それぐらいの覚悟と準備が必要になったのだと、文春砲で重体になっている人たち、および椎野カロリーナは教えてくれたように思う。

川崎 貴子(かわさき・たかこ)
リントス代表取締役

1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社・ジョヤンテを設立。2016年より、働く女性の結婚サイト「キャリ婚」を立ち上げる。婚活結社「魔女のサバト」主宰。著書に『我がおっぱいに未練なし』『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』など。■川崎貴子のカウンセリングルーム