帰り道に小6の娘と話したこと

帰り道、娘(6年生)も「隣の子、泣いちゃってるのにママがいろいろ言っててかわいそうだった」と言っていたので、2人で少し「私たちはどうしたらよかったか」を話す機会がありました。

「『うるさくてつらい』という理由でお店の人に言ってもらう」をしてもよかったかもしれない、という結論になりました。私は「虐待を防止」というのが頭に浮かんでしまったので、実際うるさくて迷惑だったのに、そっちの理由で注意するという発想が逆になくなってしまっていたことに気づきました。

こども家庭庁の「オレンジリボン・虐待防止推進キャンペーン」ポスター

その出来事のすぐあとのことです。

「こども家庭庁」が毎年11月に「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」を実施しているというチラシが配られていました。

そこには「こどもを虐待から守るのに、理由はいらない。」とあり、「情報提供や相談を‼ まずは連絡189」と記されています。189をダイヤルすれば、地域の児童相談所につながるそうです。

身近に虐待をしている家庭があったらこのダイヤルはすごく助かる。でも、今回は遠出先での見知らぬ家族、再会する可能性がほぼゼロな間柄の場合はどうしたらいいのでしょうか。

違うやり方で伝えたい

数年前、どこかの駅構内で小学生くらいの子どもの服か何かを引っぱっている母親の様子を撮影した動画が、Twitterにアップされたことがありました。子どもは抵抗しているのかしゃがみ込んでいて、母親が引きずり回す格好になっていました。撮影者はその母親に「虐待だぞ! やめろ!」と叫んでいました。

私は、なんだか撮影者によってその母親が、獰猛な動物のように扱われてるように思えて、そんなことする母親が悪いのは事実だけど、なんだか悲痛な気持ちになったのを覚えています。

本人に「間違ったことをしている」と気づかせるためには、威嚇しながら「やめろ!」と言うことも大事かもしれない。でも、私は違うやり方で伝えたい。