今年住宅ローンを組んだ方は、必ず確定申告を

対象になるなんて知らなかった、年末調整で申告し忘れたという場合は、確定申告をすれば所得控除を受けることができます。

年末調整では対応できなかった雑損控除・医療費控除・寄附金控除は確定申告をしないと控除されません。

ふるさと納税のワンストップ特例制度を利用していた方は、他の理由で確定申告や還付申告をするとワンストップ特例制度の書類を提出済みであったとしても、全て無効となってしまいます。寄附金控除として申告するのを忘れないようにしましょう。

ふるさと納税は、寄付金控除として申告するのを忘れてはいけない。
写真=iStock.com/Toshie Kurosawa
ふるさと納税は、寄付金控除として申告するのを忘れてはいけない。

また、住宅ローン控除を受けるには一回目は入居の翌年に確定申告をしなければいけません。2年目以降は年末調整で住宅ローン控除を受けることができます。

今まで確定申告をしてこなかった方も該当する控除に気づいたら、5年間ならさかのぼって還付申告をすることもできます。慣れない確定申告はなるべくやらずに済ませたいですよね。でも、サラリーマンの確定申告はきっと思ったほど難しくありません。確定申告書の作成はマイナンバーカードがあればスマホでも簡単にできます。

また、確定申告の期間には税務署などに相談会場が設置され、担当者に教えてもらいながら申告書を作成することもできます。自分一人でやるのはやっぱり無理かも……という人は一度税務署に問い合わせてみてください。丁寧に教えてくれますよ。

まとめ
年末調整と確定申告の重要性に気づいていただけましたか? 年末調整は年に1回しか見ない書類ですし、確定申告も面倒だなぁと思うかもしれません。でも払いすぎた税金が還付されるだけでなく、児童手当や保育料、高校無償化などにも影響してしまいます。確定申告は来年2月16日から3月15日が申告期間となります。面倒くさがらずに一つひとつ確認して、漏れなく申告してくださいね。
橋本 絵美(はしもと・えみ)
はしもとFPコンサルティングオフィス 代表

6人の子どもを持つママFP&お片づけプランナー。福岡県出身。小さな頃から「大家族のママになりたい!」という夢を持ち、慶應義塾大学商学部卒業後、学生時代から交際していた夫と結婚。現在、中学2年生から3歳まで2男4女の子育て中。