6畳和室に子ども二人のパーソナルスペースを作る

まず、はじめに、部屋割りをします。間取りはDK・6畳洋室・6畳和室の3部屋です。DKにはテレビを置いてLDKとします。2人で使う子ども部屋は、学習机や学用品収納など、家具が多いことから広いほうの部屋を子ども部屋にしたいところです。しかし、図表5のように洋室・和室どちらも広さは6畳です。広さは変わりませんので、まずはパターン1(図表6)として、和室を子ども部屋、洋室を夫婦の寝室として部屋割りしたいと思います。

【図表5】間取りはDK・6畳洋室・6畳和室の3部屋
筆者提供
【図表】パターン1
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図表6は、すでにお持ちの家具を部屋割りに沿って、洋室・和室に配置したようすです。子ども部屋には学習机と椅子を移動、さらに追加で同じ種類の学習机と椅子を配置しました。

部屋は広く使えるがパーソナルスペースの独立性が弱い

押入れは、兄妹の衣類収納にして、そばには突っ張り収納を使い、カバンや鏡などの小物収納を作ります。また教科書や参考書などの学用品収納と2段ベッドも追加して、子ども部屋の完成です。妹のパーソナルスペースは、赤点線の部分と2段ベッドの上、そして、兄のパーソナルスペースは青点線の部分と2段ベッドの下になります。この2段ベッドの割り振りは兄妹で話し合って決めてもらいました。そして、体重の軽い妹が、2段ベッドの上を使うことになったそうです(図表7参照)。

【図表】体重の軽い妹が、2段ベッドの上を使うことになった

いっぽう、和室に置いていた室内干しスペースや衣類収納を洋室に移動し、夫婦のクローゼット&寝室にしています。

このパターン1のレイアウトは真ん中の動線が広いため、お部屋が広くスッキリしていますが、パーソナルスペースの独立性がすこし弱いという欠点もあります。そのため、同性の兄弟姉妹には向いていますが異性にはあまり向いていません。

そこで、Aさんからのご要望もあり、もう少し独立性の高い家具レイアウトを考えてみました。