「その腹筋で流しそうめんやろう!」
ボディビル大会では、筋肉をホメるかけ声が飛び交っていて、そのかけ声がマッチョ男子のモチベーションと快感を高めているのでしょう。「キレてる!」「ナイスバルク!」というのはよく聞きますが、おもしろいかけ声を聞いてみました。
「『大胸筋が歩いてる!』とか、『冷蔵庫!』『足がゴリラ!』というのもあります。すごいデカい感じです。『そこまで絞るには眠れない夜もあっただろ!』という長いかけ声も。『背中に鬼神が宿ってる!』『背中にクリスマスツリー』『肩メロン収穫祭だ!』という、筋肉の形にちなんだかけ声もあります。腹筋がボコボコに割れている人に『その腹筋で大根おろせそう!』『その腹筋で流しそうめんやろう!』というのもありました」
すごいワードセンスで、筋肉を鍛えると発想力も高まるのでは、と期待させられます。筋肉は人生でもあり、芸術でもあります。
「十数年かけて作り込んでいくので、どんな造形物より時間がかかってる。それを仕上げることは芸術の一つかなと思ってます」
人生のやりがいを見失ったら、筋肉を鍛えたら良いのかもしれません。全ての希望が筋肉には宿っています。筋肉のポテンシャルを信じてコロナ禍を乗り越えたいです。
マッチョのパワーワードに感化されて、かなり久しぶりにパーソナルストレッチのジムに行って、なまった体を鍛えてきました。小一時間体を動かしたら、次の日頭痛と吐き気でダウン……。やはり悪いものが溜まりすぎていたようで、常日頃の運動が大切です。
武蔵野美術大学短期大学部デザイン学科卒。雑誌連載、執筆活動の合間を縫ってテレビ出演も。