【自己分析】自分が「やりたいこと」は何か?
さて、実際に「自己分析」をテーマに言語化力トレーニングをしてみましょう。ここでは「今の仕事に対して自分はどう感じているか」という大きな問いを立ててメモ書きを実践してみたいと思います。
もしもあなたが、自分の今の仕事に対して何かしらの不満やモチベーション低下を感じていたら、ぜひ自分ごととして読み進めてみてもらえたら嬉しいです。
場所は居酒屋。数年ぶりに仲のよい同期数名で集まって飲んでいます。部署も仕事内容もまるで違う同期たちのいろんな活躍話を聞いていると、なぜか少しずつ気持ちが沈んでいくあなた。隣に座っていたひとりの同期がその様子に気づき、あなたに声をかけてきます。
同期「大丈夫? 急に口数が減ったけど」
あなた「なんかみんなの話を聞いてると、ひとり取り残された気分になっちゃって」
同期「どうしたどうした」
あなた「なんか今の仕事が合ってない気がしてさ」
同期「そうかなぁ……じゃあ本当はどんな仕事がやりたいの?」
そう聞かれたあなたは、何と答えますか? さぁ、メモに書き出してみましょう。
制限時間は2分です。
答えはあなたの中にある
さぁ、2分たちました。自分が本当にやりたい仕事をパッと言葉にできる人、意外と少ないのではないでしょうか。しかし就職活動の時期は、自己分析を通じて、自分のやりたい仕事を面接官に向かってきちんと答えられていたはず。
でも、いざ社会人になってみると、日々の忙しさもあり、自分が本当にやりたい仕事が何なのかを考える時間すら持てない人が多い。それが現実ではないかと思います。
自分が本当にやりたい仕事が言語化できていない状態は、実にもったいないと感じます。自分にとって仕事をすることの大きな目標がわからないまま働いていると、なかなかモチベーションも上がらない。周囲にも本当にやりたい仕事が伝えられないから、そういう仕事が回ってこない。他にも、あなたの仕事に対するさまざまなよくない影響が考えられます。
しかし、その逆もしかりです。本当にやりたい仕事がきちんと言語化されている。それだけで、仕事に対する日々の姿勢は必ず変わってきます。そして、結果にも表れてきます。
野球の大谷翔平選手が高校時代に81個ものマス目にひとつずつ目標を書いた「目標達成シート」を作成していたというのは有名な話ですが、言語化することで自分の意識や行動は確実に変化していきます。
この「言語化力トレーニング」を活用して、ぜひ本当にやりたい仕事を自分自身に問うてみてください。その答えは、すでに、あなたの中に存在しているはずですから。