【転職面接】なぜその会社に行きたいのか?
さて、次の「問い」は「転職」をテーマに言語化力トレーニングを行ってみたいと思います。
ここ数年で転職がずいぶん当たり前の時代になりました。むしろ、転職を一度もしていないのはキャリアとしてあまりよくないという意見を持つ人も増えていると聞きます。私が就職活動をしたのは約20年前ですが、もはや隔世の感すらあります。
ただし、転職は「目的」ではなく、あなたが仕事を通じて得たい何かを手にするための「手段」である。その本質は今も昔も変わらないと思います。
あなたは転職を通じて何を成し遂げたいのか。そこがしっかりと言語化できていることで、転職活動での面接がうまくいくのはもちろん、転職することへの心のゆらぎや、転職したあとの後悔もきっと減らせるはずです。
転職を考えているあなたも、今はまだ転職を考えていないあなたも、こんな時代ですから、仮でもよいので転職希望先の会社を想像しながら、メモに書き出してみてください。
では制限時間2分で、早速始めてみましょう。
「今の会社で働きたい理由は何か?」
さて、2分たちました。いかがでしたか?
今回は転職先の会社を想定した「問い」でした。なぜその会社に行きたいのかを考えることは、自分が仕事に求めるものをあらためて考えることと同じだったのではないかと思います。
今の自分が仕事に求めているものは何なのか。仕事の内容? 会社の規模? 金銭面? プライベートとの時間的なバランス? 他にも仕事を選ぶ上でのさまざまな要素がある中で、あなたが一番大切にしたいポイントは何なのか。そして、その理由は何なのか。
自分の中でモヤモヤとしていた仕事に対する価値観を、「言語化力トレーニング」を通して言葉にしてみる。そうすることで、自分が本当に仕事に求めるものを再発見する機会になるはずです。
「いやいや、転職する気はないし、今回の問いは自分には関係ないな」とあなたが思われたとしたら、「問い」の内容を「今の会社で働きたい理由は何か?」と少しアレンジしてメモに書き出してみてはいかがでしょうか。
あなたが今の会社や仕事のどこに魅力を感じているかを言語化することで、明日からの仕事に対する意識や行動がよりよい方向へ変わるのではないかと思います。
一橋大学卒業後、2005年に電通に入社。営業局を経てクリエーティブ局へ。コピーライターとしてさまざまな商品・企業・団体のブランディングに従事。これまで手掛けたプロジェクトの数は100以上、活動は5大陸20か国以上にのぼる。世界三大広告賞のうちCannes LionsとThe One Showのダブル入賞をはじめ、ACC賞、TCC新人賞、NIKKEI ADVERTISING アワード、YOMIURI ADVERTISING アワード、MAINICHI ADVERTISEMENT DESIGN アワードなど、国内外で20以上のアワードを獲得。