※本稿は、岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
「やりたい仕事」は、本業ではなく副業で
大人になると、誰しも100%望む人生を歩めるとは限りません。特に仕事に関しては、「本当は○○がやりたいのに……」「本当は○○の部署でキャリアを積みたかったのに……」という失望感を抱くこともあるでしょう。
せっかく会社に勤めているのに、自分のやりたいことに挑戦できない。そんなときには副業でのチャレンジがお勧めです。
ここで一例を紹介します。不動産系の会社でIR関係の仕事に勤めていた人が、「副業」でマーケティング・ブランディングビジネスに従事するようになったエピソードです。きっと、皆さんのキャリアとかけ離れた夢物語ではないことに、気づいてもらえると思います。
30代の山本さん(仮名)は、日本を代表する総合不動産デベロッパー企業のグループ会社で働いていました。主な仕事はIR関係で、日々の仕事はやりがいも大きく、充実した日々を過ごしていました。一方で、山本さんの大学時代の専攻はマーケティングで、いずれはその方面にキャリアチェンジしていきたいとの思いも抱いていました。社内でも希望は出していましたが、なかなか通りません。そこで山本さんは発想を変え、副業でマーケティング分野を募集している企業を探し始めたのです。