「人の話を聞かないキャラ」になる

「孫の顔を見せてやるのが親孝行だぞ」と化石みたいな説教をしてくる老GUYもいる。そんな場面では「そういうのよくわかんないすねー」とスマホでTikTokを見るなどして、世代が違うから話が通じないアピールもアリだ。

上から説教してくる人間は、こちらをナメているのだ。なので「親の気持ちも考えてやれ」とか言われたら「『思考しえぬことを我々は思考することはできない、それゆえ思考しえぬことを我々は語ることもできない』。私が愛読している哲学書の言葉ですが、どう思いますか?」と哲学返しをキメよう。賢さの足りない相手には小難しい話をしてビビらせるのが賢明だ。

面倒な人を引き寄せてしまうのは、話をちゃんと聞いてあげる人である。なのでつねに上の空でよそ見をするなどして「人の話を聞かないキャラ」を演じよう。

「ちょっと聞いてる?」とか言われたら、相手の背後をじっと見つめて「える……」とつぶやくオカルト返しがいいだろう。

「無理に好かれる必要はない」と心で線引きをする

職場の人間関係で大切なのは、心の線引きである。毎日顔を合わせる同僚は「すごく近い人」と思いがちだが、実際はその職場を辞めたら二度と会わない人がほとんどだ。

自分の人生にとって重要ではない、つまりどうでもいい人なのだから、無理に好かれる必要はない。仕事上のビジネスモードで接するので十分なのだ。

こちらは線引きしたくても、立場を利用して強引に近づいてくる人もいる。私も取引先のおじさんに「飲みながら仕事の話をしよう」と言われて断れなかったし、さんざん酒の相手をさせられたうえ、帰りにホテルに誘われたりした。

こちらは嫌でも嫌と言えない立場なのに、2人きりで会おうと押してくる男性は疑った方がいい。仕事の話をしたいなら会議室を使ったりランチミーティングにしたり、いくらでもやりようがある。2人きりで異性を飲みに誘う時点で配慮のない相手なのだから、愛想よく返す必要はない。

ビジネスモードで「大変恐縮ですが、弊社の会議室を使用するか、ランチミーティング等でご対応いただけますか?」と返そう。下心を疑われるような行動をしているのは相手なのだから、遠慮する必要はない。

どうしても2人きりで会わないといけない場合は「両親がうちに泊まりにきてるんですよ、うちの父は心配性だから12時までに帰らないと殺される」とけん制しておくといい。または「すみません、実は生理で下痢で体調最悪なんですよ」と前置きして、仕事の話がすんだらさっさと帰ろう。