中途半端な時季だからこそ、中途半端ではいられない
スーツやジャケットで見た目を整えることには慣れていても「どうせ脱ぐから」とコートなどのアウターを適当に選んでいないだろうか。特に、春先や梅雨寒、秋口などの中途半端な時季に羽織るものには、あまり意識が及んでいないキャリア女性も多いよう。
「春先などは軽めのコートが必要だけれど、出番が少ないのでファストファッションブランドでチョイスしている」(40代・課長職)
「薄手のナイロンコートなら軽いし、会社に着けば脱ぐので気にしたことがない」(40代・次長職)
春先などの中途半端な時季、冬の重いコートでは季節外れ感丸出しだし、雨だからといってペラペラのナイロンコートでは、チープ感が漂いがち。キャリア女性であればこそ、ビジネスシーンでは、チープ感漂うものはできる限り着用すべきではないだろう。
「レインコートはダサいから、雨の日も着たことがない」(30代・主任職)という人も多いが、コートなしでは、「突然の風雨に、スーツがびしょ濡れ。そのまま取引先に行ったら、担当者にドン引きされた」(20代・一般職)ということにもなりかねない。
こうした状況を避けるために、「とりあえず」や「安いから」と、この時季のアウターを安易に選ぶのは避けたいもの。
「単に、寒さや雨風がしのげればいいのではない。自分自身をワンランク上に高めてくれるものでないと」(50代・部長職)
機能性だけを追求するならば、雨を防げる防水仕様のナイロンコートで十分だろう。けれど、会社での自分自身のポジションを振り返ったときに、それではダメなのだと、キャリア女性たちは考えている。
アウターに求めることは何ですか?
2位 軽さ……66.1%
3位 防水・防汚機能……64.4%
4位 合わせやすい……61.5%
出典=「ビジネスコートに関する調査」プレジデント ウーマン編集部(実施期間:2021年1月26日〜2月2日:オンラインアンケート)
もちろん、上記5つの条件には、ビジネスシーンだけではなく、プライベートでも着回せることがベースにある。