服装次第で部下か上司か判断されることも
初めての面会には、ことさら自分の役職に見合った服装、会社を代表しているという意識を持ち、身に着けるものを工夫することが大切なようだ。
「部下と初めての営業先へ出向いた際、部下のほうが先に名刺交換された。私自身、童顔でよく年齢より若めに見られるけれど、よく考えると、部下はスーツ、私はトレンド感のある服装だったから間違われたのだと思う」(30代・課長職)
この管理職女性が自己分析するように、見た目とポジションのギャップが生じるのは、往々にして着るものに原因がありそう。
人の第一印象は「見た目が9割」といわれることからも、メイクや髪型はもちろん、最終的には服装を中心に、その人の第一印象が左右されるのは紛れもない事実のようだ。
「トレンドを追いすぎると、若づくりしていると思われ、イメージが固定しかねない」(50代・部長職)
「トレンドは取り入れたいけれど、業種的にも、トレンドを追いすぎたファッションはNG」(30代・リーダー職)
上のコメントのように、「自分の好み」だけで着る服を選定するのは、ビジネスにおいてはNG行為。会社を代表しているという意識の下、業種に合ったイメージ+自分のポジションに見合った素材とデザインのものを身に着けることが必要だという。
たった1日の気の緩みが、一生の不覚として残っているというキャリア女性もいる。
「特に外出予定のない日、靴も含めてオフのようなファッションで出社。代役で急に会合に出席しなければならなくなったが、到底ビジネスシーンにふさわしいファッションではなく、恥ずかしさでその会の記憶が飛んでいる」(40代・課長職)
ビジネスデーでは、基本的に常にオンのスタイルを心掛けることも必要なようだ。
服装で恥ずかしい思いをするキャリア女性をひとりでも減らせるよう、『プレジデント ウーマン』編集部では、キャリア女性のためのビジネスファッションの掟5つを導き出してみた。
キャリア女性のファッションの掟5
2.ビジネスでは、自身の質も見た目も大事
3.「とりあえず」で選ぶのは失敗のもと
4.ビジネスファッションに、オフはない
5.トレンドを追うほど、部下に見られる
この掟を頭に入れながら、毎日の服装を考えてみてはいかがだろうか。