「無理」「大丈夫」ビジネスメールでどう書くか
「無理」「大丈夫」「頑張る」。どれも、会話や親しい間柄でのメッセージには使うけれど、かしこまったメールでは軽すぎる表現の代表です。
言いたい内容はそのままで、ビジネスメール向きに表現を変えてみましょう。
〔無理(できない・不可能)〕
●来週までに納入するのは無理です
→来週までの製品納入は、まことに困難です
→来週までに製品をお届けできる見込みが立ちません
→来週までに製品をお届けすることは、きわめて難しい(厳しい)状況です
●そんな無理を言われても困ります
→ご要望にお応えすることは現状では難しく、弊社としてもまことに苦慮する次第です
●無理を承知でお願いしますよ
→ご無理を申し上げますが、何とぞご協力(ご助力)いただきたく、よろしくお願い申し上げます
〔無理(嫌だ・受けつけられない)〕
●そんな仕事は無理です(引き受けられません)
→スケジュールの点で、まことに困難です
「無理」の意味は、大ざっぱに以上の2つのケースに分かれます。「できない・不可能」の意味ならば、「困難」「厳しい」などに言い換えます。「無理」は可能性がゼロ、「困難」などは可能性がわずかにあるニュアンスですが、事実上は同じことです。
企画意図に賛同できなかったりして、断りたいと思っても、「嫌だ・受けつけられない」という意味のことを伝えるのは角が立ちます。そんな場合はスケジュールなど別の理由を示して察してもらうようにします。
〔大丈夫〕
●(ミーティングが)来週の水曜日午前だったら、暇なので大丈夫です
→○○日(水)午前ならば、差し支えございません
●(製品の納入が1日遅れると聞いて)あさってに届けてもらえるのなら、大丈夫です
→明後日○○日にお届けいただけるとのこと、承知いたしました
ここでは、ことさら「大丈夫」と言わなくても、相手のスケジュールを承知したことを示せば十分です。
●(納入した製品に問題ないかと問われて)大丈夫です。問題はありません
→弊社でも検品させていただきましたが、問題は見つかりませんでした
「大丈夫」「問題ない」では、どう確認したのかが伝わりません。検品したところ、問題は見つからなかった、という形にすると、信頼感が増します。
●高速道路での事故に貴社のトラックが巻き込まれたとのこと、大丈夫ですか
→~とのこと、大変心配いたしております