※本稿は、飯間浩明執筆・監修、古賀及子執筆『語彙力がなくても「伝わる」ビジネスメール術』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。
“メールのラリー”をやめるメッセージ
Q:メールのやめ時が分かりません。
A:用件があってメールを出す。すると返事がくる。返事にお礼を送ると、それに対してまたお礼がくる……。あれ? これどこでやめればいいのでしょう。
メールマナーの本には、やめ時の文句として「ご自愛ください」など体調を気遣うフレーズや、「ありがとうございました」と線を引くように締めるなど、アドバイスされています。でも、相手側も「そちらもご自愛ください」「こちらこそありがとうございました」と返して、さらにラリーが続くことにもなりかねません。
ずばり、「ご返信は不要です」「ご返信には及びません」と書いてしまう方法もあります。ただ、返信するかどうかは、本来先方が決めることです。
こなれた方法として、要件がすべて終わったなというタイミングで、ほとんど内容のないメールを返す方法があります。
よろしくお願い申し上げます。
こう書けば、「このラリーはこれで終わりです」というメッセージにもなります。これに対して、さらに相手から返事があったとしても、特に新しい情報が入っていなければ、折り返さなくても失礼にはなりません。
メールの削除をお願いする
Q:内容に誤りがあるメールを送ってしまった場合の、おわびのことばを教えてください。
A:メールに誤りを見つけた場合は、できるだけ早く連絡をして訂正することが必要です。
凝った文言でなくても、上記のようなシンプルなことばを使うので十分です。
添付ファイルなど、間違ったメールが残ってしまうと後々ややこしいことになるケースでは、ファイルの破棄を求めます。
恐れ入りますが破棄してください。確認の後、改めてファイルをお送りいたします
相手が古いファイルを用いて仕事を進めてしまわないうちに、できるだけ迅速に連絡します。もちろん、重要なものや一刻を争う場合は電話連絡も必要です。
こうしたミスは必ず起こる、という前提で、送信前の確認を怠らないようにしましょう。