ウェビナーで営業チャンスが拡大
山善では協働ロボット「TECHMAN(テックマン)」の女性だけの営業チーム、「テックウーマン」を結成。リーダーとしてチームを率いているのが、藤原誠子さんだ。
「協働ロボットとは、人と一緒に作業ができるタイプのロボットです。実物を見たことも触ったこともないという人がまだまだ多い中、実際に見て購入してもらうことが、私たちのミッションです」
以前は、生産現場などの自動化をテーマにした展示会に出展し、協働ロボットを展示したブースに来場してくれた人と名刺交換をすることから営業がスタート。その後、あらためてアポイントメントを取ってロボットを持ち込んで訪問したり、個別に来訪してもらい説明したりする営業スタイルだった。
「コロナ禍初期は、お客様との最初の接点となる展示会が中止となり、どうしようと頭を抱えました。『とりあえず今できることを』と社内メンバーと相談しながら考えたのが、オンライン上でセミナーを行う『ウェビナーの開催』と『YouTubeチャンネルの開設』です」
当初はどれだけ成果があるか不安だったウェビナーだが、ふたを開けてみると集客も反応も上々という結果に。ウェビナーを始めた2021年は、前年の約3倍にもあたる新規顧客に会うことができた。