いまだウクライナ情勢の影響が続く株式市場を前にして、個人投資家は資産を守るため、増やすためにどうすればいいのか。投資ブロガーのりんりさんは「長期投資家、特にS&P500などのインデックスに投資している方が、あまりやらないほうがいいことは3つあります」という――。
自宅のパソコンで株取引きの画面を確認する女性
写真=iStock.com/SrdjanPav
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今絶対にやってはいけないこと

前回の記事では、米国株式市場のこれまでと、ロシアのウクライナ侵攻について、その影響の一部を説明しました。

今回の記事では「絶対にやってはいけないこと」「やらないほうがいいこと」「今やったほうがいいこと」について紹介します。

そもそも、投資において「絶対」というものはそう多くありません。しかしながら、あらゆる投資家にとって今絶対にやってはいけないことを一つ挙げるとしたら、「感情的に投資判断や投資行動をしてはいけない」ということです。

投資の神様といわれるウォーレン・バフェット氏の名言に、「(投資で成功するためには)IQ(知能指数)が高い必要はない。感情をコントロールすることが必要で、自己破壊的な行動をして、リスクを冒さないことだ」があります。また、投資のミスの大部分が感情によって引き起こされるとも言っています。

株価の下落や市場の混乱にのまれて、衝動的で合理的ではない行動をとってはいけません。むしろ、市場や他の投資家が冷静さを欠いている時にこそ、冷静さを維持している投資家には、チャンスが訪れたりもします。日々株価が動くのも、自分のまだ知らないニュースが流れてくるのも当たり前のことです。それに一喜一憂しないことが大切です。また、近視眼的になるあまり、長期的な計画や戦略を見失って、投資をやめてしまわないことが一番重要だと思います。