去った後も連絡をもらいたい上司やお世話になった方に個別に送る場合

上司やお世話になった方への退職の挨拶メールは、一人ずつに宛名入りで送るといいでしょう。感謝の言葉はもちろん、エピソードや思い出などを入れるとメッセージが心に残ります。

可能であれば、今後の予定を書き、連絡先を添えておくのもいいでしょう。連絡先があることで、「会社は辞めるけど、会社の人とは今後もお付き合いしたい」という気持ち伝わります。

転職の場合は、前職の不平不満とならず、メールを受け取った相手が、新天地でがんばっている自分を応援したくなるようなポジティブな内容にしましょう。定年退職の場合、今後の仕事や趣味について添えると、興味がある人が連絡をしてくれるかもしれません。

メールは相手が消去しない限り相手の元に残ります。「立つ鳥跡を濁さず」爽やかな印象でお別れを伝えましょう。

縁が切れないとっておきの一文で締めくくる

さらに最後の一文を「今後ともよろしくお願いします」に代えてアレンジをするのもいいでしょう。例えば、「またアドバイスをください」「相談に乗ってください」と結べば、職場は変わってもメンターでいてほしいという気持ちが伝わります。

また、「定期的に情報交換をしましょう」と結べば、相手を認め互いに切磋琢磨していきたいという気持ちが伝わります。このように「また会いたい」という意志を最後の一文で伝えることで、去った後も連絡を取り合う間柄になりやすいでしょう。

<アレンジ文例>
・初めてプロジェクトリーダーとなり、成果が上がらず焦っていたとき、『もっとチームのメンバーを信じて任せてみたら』とアドバイスしてくださったことを、昨日のことのように覚えています。あの時のアドバイスがきっかけで、肩の力が抜けてリーダーの役割の担い方が分かってきました。今後も、これまでの経験を活かし、精進して参りたいと思います

・○○様にいただいたたくさんの励ましの言葉が自分を社会人として成長させる糧となりました。これまでの経験を今後も存分に活用し、人生の次のステップに踏み出したいと思っております。今後は、別の道を選びますが、引き続き相談をさせていただくこともあるかと思います。その際には、ぜひアドバイスを頂ければ幸いです

・以前から取り組んでみたかった分野で自分の力を試してみたいという希望を叶えるべく転職する運びとなりました。これまで○○さんをはじめ皆様に育てていただいた経験を糧に次のステージでも邁進したいと思っております。また、いろいろとご相談することもあるかと思います。その際はどうぞご指導の程よろしくお願いいたします