年末が近づくと、気になるのがふるさと納税。お得なのは知っているものの、どうやって始めたらいいか、何を選べば得なのかわからないという人もいるのではないでしょうか。マネーコンサルタントの頼藤太希さんが、ふるさと納税をフル活用するための極意を教えてくれました——。

※本稿は、頼藤太希『そのままやるだけ! お金超入門――貯金ゼロから100万円を最速でつくる超実践ガイド』(ダイヤモンド社)の一部を再編集・加筆したものです。

和牛のギフト
写真=iStock.com/show999
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自己負担金2000円でお礼の品が受け取れる公的制度

ふるさと納税は、自分が選んだ自治体に寄付ができる制度。寄付を行うと、2000円を超える金額について、所得税や住民税から控除(差し引く)ことができます。なお「ワンストップ特例」を利用する場合は、所得税からの控除はなく、住民税から差し引かれます。

ふるさと納税では、多くの自治体からは、ふるさと納税をしてくれたことへの感謝の気持ちとして、お礼の品を受け取ることができます。

肉、魚、果物、お酒、雑貨、工芸品など、返礼品の種類は多岐にわたります。豪華・お得な返礼品のニュースを目にしたことのある方も多いでしょう。普段はなかなか手が届かないような高級食材を味わう方もいれば、洗剤やティッシュペーパーといった生活必需品を受け取って家計の足しにする方もいます。

ふるさと納税の3つのメリット
画像=頼藤太希『そのままやるだけ!お金超入門』(ダイヤモンド社)より

寄付金をポイントにして繰り越せる自治体もある

また、寄付金の使い道も指定できます。災害復興支援、自然保護、地場産業活性化、子供の教育などさまざまです。つまり、ふるさと納税とは、自己負担金2000円で返礼品を手に入れることができ、政治にも参加できる(寄付金の使い道指定もできる)、というわけです。

寄付金をポイントにして繰り越せる自治体もあります。ポイントをためて、より高額な返礼品を目指せます。ポイントの有効期限は2年間としているのが一般的です。

なお、2000円を超える部分は全額戻るといっても、上限があるので注意が必要です。

寄付できる目安は住民税の2割。できるだけ上限額で申し込んだほうがお得です。上限は、その人の「年収」や「家族構成」などによって異なります。総務省のサイトにも、目安が分かる一覧表があるので参考にしてみてください。