母の金銭問題に対して、若者は……
【原田】金銭トラブルがバッシングのそもそもの原因でした。前回の記事(「『若者に良い前例を示してくれた』大学生が眞子さん・圭さん結婚に感謝するワケ」)では親と子の問題は切り分けるべきだという意見も出ましたが、佳代さんについてはどんな印象を持っていますか?
【高橋】あまりいいイメージはないです。これまでの報道を見ると、ちょっと人としてどうなんだろう? と思ってしまう部分もあります。さらに、それについて一切口をつぐんでいるので、見えない部分までつつかれてしまっている。息子さんが皇族と結婚する以上、洗いざらい話すのが最善だったのではと思いますが……。
【山田】問題の真相について明らかにすべきという点では、私も同じ考えです。ただ、佳代さんは一般人なので、メディアが入り込んで報道が過熱するのも問題。文書を出すなりして、個人のプライバシーを守りながら説明する方法をとれたらよかったのかなと思います。
【鈴木】お母さまの問題ですが、いろいろな憶測が飛び交っていて、何が真実かはわからない。きちんと説明しないままだと、ずっと悪い印象のままになってしまいますよね。
【大塚】佳代さんへのバッシングが続いて、小室さんが親子関係を切らなければいけないような事態にならなければいいな、と思います。小室さんからも、解決にむけて自分が努力するという発言がありました。もしお二人にお子さんが生まれたら、子育てにはおばあちゃんの存在も大きいと思うし、親子関係にヒビが入らないことを祈っています。
【原田】若者世代は、お二人の結婚を純粋に応援していること、またお二人からの積極的な発信を求めていることも浮かび上がりました。批判の多い大人世代とは受け止め方が大きく違うことは、眞子さん、小室さんと世代が近く、共感できる部分が多いこともあるのかもしれませんね。
構成=浦上藍子
1977年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーを経て、現在はマーケティングアナリスト。2022年より芝浦工業大学教授に就任。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。主な著作に『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(幻冬舎新書)、『パリピ経済 パーティーピープルが経済を動かす』(新潮新書)、『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』(光文社新書)、『寡欲都市TOKYO』(角川新書)、『Z世代に学ぶ超バズテク図鑑』(PHP研究所)などがある。