掃除が苦手な人でも家をきれいに保つ方法はないでしょうか。羽田空港カリスマ清掃員の新津春子さんが勧める面倒くさがりな人のための掃除法とは――。

※本稿は、新津春子『1カ月に1回物を動かせば家はキレイになる』(ポプラ社)の一部を再編集したものです。

掃除機での主婦クリーニング
写真=iStock.com/byryo
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掃除は“最低限”の道具が必要

掃除用具は家にあるものやもらったものを活用できますが、最低限の用具は揃える必要があります。

私の勤め先の若い社員の家に行くと、部屋の掃除に使うのはフローリングワイパーだけ。室内で犬も飼っていて、それではぜんそくになってしまいます。掃除機とホコリ取りは必要です。

掃除機があれば手早く、細かい粉塵まで吸い取れます。また、上部はホコリ取りで掃除しないと、どんどんホコリがたまってしまいます。

本人は「シンクは小まめに掃除しています」と言うのですが、シンクの表面はきれいでも、段差の部分が汚れていました。彼が使っている用具は、大きなヘッドのブラシ一本。汚れが残っている原因は、用具が揃っていないことにあります。

掃除はしていたけれど、その汚れも全部取ることは頭になく、指摘されて初めて気づいたそうです。

洗剤は性質次第で使いまわせる

洗剤の持ち合わせも少なく、食器用洗剤、ハンドソープ、クレンザーだけでしたが、洗剤は用途が違っても性質が同じなら使うことができます。

例えば料理の時、調理台に油が飛んだら、食器用洗剤で落とせます。油汚れは、アルカリ洗剤がなければ、食器用洗剤や洗濯用洗剤を使っても落とせます。

ある時、洗面器を洗うのにちょうどいい洗剤がなかったので、洗濯用の粉洗剤をまいてスポンジでこするとピカピカになりました。しかも、仕上がりはいいにおい。

洋服に使える安全なもので、皮脂などを落とす効果のある洗剤なのだから、顔を洗った時の油分など洗面器に付着した汚れにも使えますよね。