ポイント4:高級感あるディテール

ボタンは本水牛を採用。また、前述したポリエステルタフタ生地はほんのり上品な光沢感が特徴で、カジュアルに転びがちなダウンコートをエレガントに昇華してくれる。

スッキリと見えるトレンチコート風のスタイリッシュな外見は、パーツごとにダウンの分量を調節したことで実現。体にフィットしやすく、女性らしい美しいラインをつくりだす。さらにウエストから裾にかけて広がるAラインのシルエットは、殺風景になりがちなビジネスシーンに華を添える。

コートボタンアップ
撮影=田子芙蓉
コート生地アップ
撮影=田子芙蓉

キャリア女性の印象管理では、“高級感”も大切。取引先に「どちらが部下かわからない」と言われるようではちょっぴり残念だが、このコートなら羽織っただけでラグジュアリーな雰囲気を後押ししてくれるはず!

ポイント5:働く女性に配慮した実用性

コラボコートの優秀な点はまだまだある。たとえばスカート丈との相性。座談会でも「いざ着てみたらスカートとのバランスが悪く、着替えなおすことがある」「スカートが裾から見えてもいいのか……正解のバランスがわからない」など、意外と難問とされていたのがスカートとのマッチング。その不満を解決すべく試行錯誤を重ね、着丈をひざ丈スカートと相性のいい105cmに設定(身長160cmの人で膝下5cmくらい)。女性らしい印象にもひと役買っている。

コート全体像
撮影=浅井佳代子