発案から開発の過程を数回にわたってお伝えしてきたプレジデント ウーマン×ポール・スチュアートのダウンコートがいよいよ完成お披露目。常にキャリア読者の声を大切にしている『プレジデント ウーマン』編集部だからこその、こだわりぬいたポイントとともに全貌をご紹介――。

ポイント1:女性らしくスタイリッシュ、かつ着膨れしない!

注目したいのは、ダウンコートであってダウンコートでないようなその見た目。通常のダウンコートにありがちな表面の凹凸をなくし、フラットでスッキリとしたシルエットを実現。ラフにならないので通勤スタイルにもシックに映えること間違いなしだ。

また、ダウンコートといえば気になるのが着膨れ問題。パーツによって中身のダウンの量を調整し、360度どこから見ても美しいシルエットを意識した。光沢のある生地(ポリエステルタフタ)は、地味でのっぺりと見えがちな冬の装いにメリハリと高級感をもたらしてくれる。

コート着用モデル
撮影=ササキヨシヒロ

座談会やアンケートで多かった「カジュアルすぎるのはNG」「女性らしく、スタイリッシュなコートがほしい」という要望にも十分こたえられそうだ。

ポイント2:究極の一着において、暖かさは絶対不可欠

見た目のよさと機能美は両立しない――そんな思い込みはどうやらこのコートが払拭ふっしょくしてくれそうだ。はっ水加工により急な雨にも安心。さらにダウンは、クリーンで軽く、そしてふんわり反発性の高い、日本産の京鴨ダウン®を採用。これは「ポール・スチュアート」を有する三陽商会だけが契約しているダウン素材で、ストレスのない環境でかもを飼育することにより上質な羽毛をつくることに成功。ほかのダウンに比べると少量で十分暖かく、防臭・抗菌機能を持つのが特徴だ。

京鴨
写真提供=三陽商会

さらにポケットの内側には微起毛素材を採用。手を入れたときに発熱しているように暖かく感じるのが特徴。ステッチを施し、ハリ感を持たせた襟は、立てても形をキープできるので、冷たい風もシャットアウト。真冬も快適に乗り切れる工夫があちらこちらに施されている。

コート衿アップ
撮影=浅井佳代子

ポイント3:肩のこらない軽さがうれしい!

働く女性にとって、“軽さ”はアイテムを問わず重要な条件。それはもちろんダウンコートも例外ではない。今回はその要望をクリアにするため、表地は軽くて上質な高級ポリエステルタフタに決定。前身頃にはダウンでなく、あえて蓄熱綿を使うことで、もたつき感をなくし、より軽さを意識。さらには裏地にも極薄生地を採用することで、同サイズの一般的なダウンコートに比べ大幅な軽量化に成功した。

書類やパソコンなどを持ち歩き、ただでさえ荷物の多いPW世代。コート自体が重いとあっては、移動だけでもなかなかに大変なはず。けれど、暖かさはしっかりとあるのに軽いダウンコートが一着あれば、芯から冷える季節の通勤がぐっと快適になりそうだ。

ポイント4:高級感あるディテール

ボタンは本水牛を採用。また、前述したポリエステルタフタ生地はほんのり上品な光沢感が特徴で、カジュアルに転びがちなダウンコートをエレガントに昇華してくれる。

スッキリと見えるトレンチコート風のスタイリッシュな外見は、パーツごとにダウンの分量を調節したことで実現。体にフィットしやすく、女性らしい美しいラインをつくりだす。さらにウエストから裾にかけて広がるAラインのシルエットは、殺風景になりがちなビジネスシーンに華を添える。

コートボタンアップ
撮影=田子芙蓉
コート生地アップ
撮影=田子芙蓉

キャリア女性の印象管理では、“高級感”も大切。取引先に「どちらが部下かわからない」と言われるようではちょっぴり残念だが、このコートなら羽織っただけでラグジュアリーな雰囲気を後押ししてくれるはず!

ポイント5:働く女性に配慮した実用性

コラボコートの優秀な点はまだまだある。たとえばスカート丈との相性。座談会でも「いざ着てみたらスカートとのバランスが悪く、着替えなおすことがある」「スカートが裾から見えてもいいのか……正解のバランスがわからない」など、意外と難問とされていたのがスカートとのマッチング。その不満を解決すべく試行錯誤を重ね、着丈をひざ丈スカートと相性のいい105cmに設定(身長160cmの人で膝下5cmくらい)。女性らしい印象にもひと役買っている。

コート全体像
撮影=浅井佳代子

そしてもう一点気になるのが“汚れ”問題。特に淡い色味は汚れが目立ちやすいが、グレージュバージョンのほうには、気になる襟元や袖口に濃いめの裏地を施すことでストレスを解消。ヘビーに着まわしてもタフで美しさをキープできる仕上がりとなった。

コート裏地
撮影=浅井佳代子
コート袖口
撮影=浅井佳代子

また冬に悩まされがちな静電気により「裾が張り付く」「よれる」などの問題は、袖口・袖下・裾に静電気防止テープを使用し解消した。

ポイント6:実力以上の価格を実現

発案当初はどうにか10万円に抑えるために努力してきたこのコラボコート。だが、企画が進むにつれ増え続ける要望とは反比例するように、価格もより多くの読者が手に取りやすいものにしたい……という編集部のワガママ(!)が加速し、ブランドと打ち合わせを重ねに重ねた結果、8万円台という驚愕きょうがくの価格が実現することに。

ポール・スチュアートの担当者に「これだけの素材と手間隙てまひまをかけて、この値段は今まで見たことがない。これからもきっと出合うことはないでしょう」と言わしめた、コストパフォーマンス十分の一着に。冬はこれさえあればほかはいらない、と皆さまに思っていただけるコラボコートが出来上がった。

コート着用モデル
撮影=ササキヨシヒロ

『プレジデント ウーマン』編集部がこだわりぬいてコラボしたキャリア女性のためのダウンコートの全貌、いかがだっただろうか? カラーバリエーションはベーシックな黒と、やわらかな印象のグレージュの2色。サイズは9号・11号(ポール・スチュアート表示=6・8)の2号展開で発売予定。

9月28日(火)発売の『プレジデント ウーマン』21年秋冬号では、具体的な着こなし例をお届け。購入予約は、9月28日(水)12:00よりプレジデント社のクラウドファンディングサイトでスタート(本誌をはじめ、当日配信する最終紹介記事&メールマガジンにURLを記載)! 完売必至、コラボアイテムの受注開始をどうぞお楽しみに!