1億円貯めるようなお金持ちはぜいたくな生活をしていると思いがちですが、そんなことはありません。業務スーパーやコストコを愛用している人も多く、無駄な出費はとことん削っています。逆にキッチンや調理器具にはこだわり、お金をかけています。その理由とは? ファイナンシャルプランナーの藤川太さんに解説してもらいました――。
グラスに炭酸水を注ぐ
写真=iStock.com/kuppa_rock
※写真はイメージです

高級鍋はコスパがいい

1億円貯まる人の消費の特徴を一言で表すなら、「徹底的にメリハリをつけていること」です。引き締められる部分はとことん出費を減らし、使うべき部分にはドカンとお金を使います。普通の人は、「自分へのご褒美」と称してお金を使うことを正当化しがちですが、お金持ちそうしたころはありません。

たとえば、食費に関連した部分では、キッチンにはこだわっているケースが多いようです。お金持ちの特徴として自炊をする人が多いので、使いやすいように先行投資しているのでしょう。

調理器具にもこだっています。たとえば、食パンがおいしく焼けると評判のバルミューダのスチームトースターなどを使っています。一般的なトースターが数千円で買えるのに対し、バルミューダのトースターは2万円以上の価格ですが、普通の食パンでもおいしく食べられるなら、また、長く使えるなら価格以上の価値があると判断しているのだと思われます。

同じ意味でル・クルーゼのホーロー鍋を利用する人も少なくありません。安価な食材でもおいしく調理することができますし、しっかり手入れをすれば一生使えるでしょうからコスパは悪くありません。