会社の利益と株価で判断。企業の実力がわかるPER

PERは、今後、会社が得るであろう純利益と株価を比較し、株価が割高か割安かを見るフローに注目した指標です。PERの倍率が低いほど利益に対し株価が低い位置にあるので、「株価に伸びる余地がある」と判断します。純利益はヤフーファイナンスの表にはありませんが、原則として前営業日までに会社が発表した予想当期純利益を使っています。

ただし、利益の変動が激しい会社のPERは大きく上下に振れがちで、時期によって5倍になったり、50倍になったりします。PERは業績が安定していて、毎期黒字のような会社を判断するのに向いています。

会社のフローより判断する「PER」

会社の資産と株価で判断。PBR1倍未満が「割安」

PBRは、会社が持つ純資産を企業価値ととらえ、株価と比較して割高か割安かを判断する、ストックに注目した指標です。純資産はヤフーファイナンスの表にはありませんが、原則として四半期ごとの短信発表実績値を使っています。

株価と1株あたり純資産が同じならPBRは1倍に。これは、その会社の株式を全部買い占めたときの購入額と、その直後にすべての資産を処分したときの売却額が同じになるということ。PBRは通常、1倍超ありますが、なかには業績がよいのに1倍未満の株式があり、その場合は割安感があると判断します。

会社のストックより判断する「PBR」