不労所得があっても「仕事を断らない」ポリシー

ちなみに私が経済的自由を目指したのは、外資系戦略コンサルでのハードワークに少し疲れたという側面はあるものの、メインの理由は「コンサルよりも自分でやりたい」という動機が大きくなったからです。

その手段として消去法で不動産投資を始め(当時スマホが存在しない時代、副業禁止、会社のPCは監視されている)、1年後に会社を辞めた。

そして自分の経験を広められればと、まずは投資物件に特化した不動産仲介業を始めた。

さらに自分の投資経験をメルマガで発行していたら、たまたま出版社の編集者が読んでいてくれて、「メルマガの内容を本にしませんか」と声をかけていただいたのがビジネス書作家となったきっかけです。

その後は紆余曲折があったものの、現在は不労所得として家賃収入、売電収入、金利収入、ロイヤリティ収入、販売手数料収入などがあり、労働所得として印税収入、原稿料、講演料、複数のスクール運営からの事業収入といったもので成り立っています。

不労所得だけでも生活は可能ですが、それでも私は「依頼は基本的に断らない」を信条としており、やはり「必要とされる」「声をかけていただける」ことは幸せだと考えているからです。

午堂 登紀雄(ごどう・ときお)
米国公認会計士

1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、コンビニエンスストアチェーンを経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。IT・情報通信・流通業などの経営戦略立案および企業変革プロジェクトに従事。本業のかたわら不動産投資を開始、独立後に株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズ、株式会社エデュビジョンを設立し、不動産投資コンサルティング事業、ビジネスマッチング事業、教育事業などを手掛ける。現在は起業家、個人投資家、ビジネス書作家、講演家として活動している。著書に『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)、『決定版 年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』(Gakken)、『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』(日本実業出版社)、『お金の才能』『お金の壁の乗り越え方 50歳から人生を大逆転させる』(かんき出版)など。