ほんの1年前までは“新しいもの”として私たちの生活に流れ込んできたリモートの数々。今ではなくてはならないもののひとつにまでなっている。そこで一度考えたいのが、リモート上でのエレガントな振る舞いについて。「アナログ人間だからよくわからない」では済まされない、新時代のリモートマナーとは——。
オンライン会議中のビジネスマン
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うっかりやってない? “リモートマナー”違反

新型コロナウイルスの蔓延がもたらした大きな変化のひとつとして、DX(デジタルトランスフォーメーション)の発達があります。ビジネスパーソンにとっていちばん身近なのはもちろんリモートワークですが、ほかにも大規模なコンサートやイベント、観劇、セミナーなどもリモートでの開催があたり前になってきました。

ビジネスでいうと、まず気をつけたいのがリモートミーティング。「話している人以外は音声をオフにしておく」というのは、使い慣れている人にとっては当然のマナーですが、これが意外とできていない人が多い。とくに自分が“お客様”や“クライアント”として参加するセミナーなどでは、どんなに主催者が呼びかけていても、最後まで音声が入ったまま……話の流れをずっと地味に邪魔し続けている人、見かけたことはありませんか?

また、話すタイミングも、リアルとは少し異なる“”を意識することが大切。誰かの話にかぶせるように発言してしまうと、その場は混乱します。直接会っての話し合いと違って、距離が離れているぶん、いつもより少し気遣いが必要。強引に今までと同じようにしようとすると、マナーを知らない人かもしくは時代についていけていない人に見えてしまいます。

今、ビジネスをはじめリモートでのマナーを知らない人ははっきり言って不利。これまでどんなに業績を上げていても、その信頼度合いがひっくり返る可能性があるほど、時代の流れは急激に変わっているのです。