※本稿は、桑野麻衣『オンラインでも好かれる人・信頼される人の話し方』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
「言葉に力がある人」は何が違うか
あなたの周りには「言葉にエネルギーがあるな」と思える人はいますか?
言語化能力に優れている人の一つの特徴として、言葉にエネルギーがあるというのが挙げられます。では、言葉にエネルギーがある人というのは具体的にはどのような人を指すのでしょうか?
いろいろな答えがあると思いますが、私は「自分の言葉で語れる人」の放つ言葉にエネルギーを感じることが多くあります。
さらに掘り下げていくと、自信を持って自分の言葉で語れる人というのは、何かしら「断定」する表現を使っています。それは決してきつい語調で相手を否定したり、上から目線で物事を決めつけたような言い回しということではありません。
どのようなことに対しても第一声から「私は~が好きです/嫌いです」「私はA案に賛成です/反対です」と自分なりの明確な答えを持ち、人前で言い切ることができるという意味です。
「どっちでもいいや」が口癖になっていませんか?
実際には何でもかんでも白黒はっきりつける必要はなく、むしろ社会ではグレーゾーンが必要なこともあります。私自身も自分のことにはグレーゾーンをあまり作らないものの、
日々生きていて「どっちでも良いや」「何でも良いや」と思った瞬間、私たちの思考は停止し、言語化する必要性がなくなります。
結果として、言語化能力は磨かれることもなく、エネルギーのある自分の言葉は失われていってしまうのです。