治療方法は歯科医に任せず、自分でも調べてみよう
医療技術は日進月歩で進歩しています。歯科も同じで、新しい治療法がどんどん開発されています。そして、どの治療を選ぶのかは歯科医によって異なります。詰め物やかぶせ物を例に、わかりやすく説明しましょう。
部位や症例にもよりますが、現在、保険適用になっている素材はレジン(プラスチック製)、金属(金銀パラジウム合金)、ハイブリッドセラミックですが、それ以外にも金(ゴールド)、オールセラミック、メタルボンド(中は金属で外はセラミック)、ジルコニアなど種類がたくさんあります。それぞれメリットとデメリットがありますし、かかる費用も異なります。自分の予算に合って、体に優しく安全で、できるだけ長持ちするものを選ぶことをおすすめします。
歯の治療は一生に関わります。おまかせではなく、どのような治療があるのか、あとで後悔しないためにも自分でも調べましょう。これがベストと推奨してくれる治療法のほか、保険外も含めて複数の治療法を提示して、選択肢を与えてくれる歯科医での治療が望ましいでしょう。きちんと説明があるかどうかも判断基準になります。
1959年生まれ。日本大学松戸歯学部卒業。昭和大学歯学部付属歯科病院口腔外科勤務の後、日本橋中央歯科診療所などを経て、1990年に東中野にて堀歯科診療所を開設。歯学部卒業後も診療の傍ら、スウェーデン・イエテボリ大学で実践されている歯周病治療など、海外の最新治療を学び、治療に取り入れている。