「不要なものを捨てる」ではなく「必要なものだけ戻す」

Step3:バックヤードを全出しする

部屋割りを決めたら、押し入れやクローゼットなど、バックヤードに入っているものを全部出します。そうすると、収納が空っぽの引っ越したばかりの状態にも戻り、もう一度しくみを作り直すことができます。全部出して組みなおすからこそ、収納しやすいスペースを作りなおせるのです。

全部出したら、まず洋服、化粧品、工具、文房具などアイテムごとに分類します。アイテムごとに袋や箱にわけて、それぞれの総量を知る。たとえばバッグばかり集めたら30個あった、そうするとそんなにいらないかなということがわかります。そこから絶対に必要なものだけを戻していけば、物が一気に減るでしょう。クローゼットに収納されている状態から不要なものを間引いていく方法では、ドラスティックな片付けはできません。あくまでも全てを出して、分類し、本当に必要なものだけを戻していく、ここが重要なポイントです。これで1日目は終了です。

バスケット
写真=iStock.com/Damian Lugowski
※写真はイメージです

【2日目】キッチンや洗面台を片付ける

2日目は、キッチンや洗面台など水回りを片づけましょう。キッチンもバックヤードと同様に、全出しします。シンク下のものを全部出して、まず空間をピカピカに磨きます。そして、鍋チーム、下ごしらえチーム、お菓子作りチーム、調味料チームなど、アイテムをチーム別に分類します。それを厳選し、コンロ下には調理で使うもの、シンク下には下ごしらえで使うもの、その間のスペースには調味料やキッチンツールなどをしまいましょう。

【図表2】片づけ合宿2日目スケジュール(例)
※石阪京子『これが最後の片づけ!』(ダイヤモンド社)をもとに作成

ポイントは、その枠の中におさめきれる量にすること。シンク上には何もない状態が最終ゴールになります。

洗面台も同じようにシンクの下のものを全部出して、掃除チームやストックチームなどに分けて厳選し、戻します。

【3日目】リビングや玄関を片づける

リビングや玄関といったパブリックスペースは、個人のものがなくなると、本当にスッキリします。とにかく家が散らかる原因は、家族みんなが仕事の道具や勉強の道具、おもちゃやバッグなど、自分のものを好き勝手においてしまうこと。ここで一日目に部屋割りし、バックヤードを片づけたことが生かされます。自分のものは自分の部屋にしまう。そしてリビングには、家族の書類関係を置く場所をつくります。

【図表3】片づけ合宿3日目スケジュール(例)
※石阪京子『これが最後の片づけ!』(ダイヤモンド社)をもとに作成