コロナ禍で年末年始は帰省せずに、ステイホームする人も多いだろう。そこでトライしてほしいのが『これが最後の片づけ!』の著者、石阪京子さんがすすめる「3日片づけ」プログラム。年末は大掃除ならぬ大片づけに取り組めば、すがすがしい気分で新しい年を迎えられるはず――。
ウォークインクローゼット
写真=iStock.com/Mariakray
※写真はイメージです

片づけ以外の家事はしない3日間

今回のコロナ禍で大人は在宅ワーク、子どもは塾や習い事がオンラインレッスンに移行し、これまでは単に“寝る場所”だった家が、職場やお稽古する場所になりました。今こそ片づけないと、と思っている人が増えています。

片づけをするときは、3日間つづけて合宿スタイルで行うのがおすすめです。この3日間は、ふだんの家事は一切せずに片づけだけに集中してください。勢いにのって一気に片づきます。食事は出前や外食ですませましょう。

よく、片付けをしてもすぐにリバウンドしてしまうという悩みを聞くことがあります。その多くが、例えばリビングなどの家の一部を片付けていることが原因です。他の部屋であふれたものがリビングにやってきてしまうのです。リバウンドなく一年中快適な家を保つためには、一軒丸ごと片づけてしまうことが重要なポイントです。

年末年始の休暇は、この「3日片づけ」プログラムを実践できるチャンスです。

ではさっそく、このプログラムのやり方について具体的にご説明しましょう。

【1日目】準備~バックヤードの全出し

最短3日間で片づけるには、片づけに取り掛かる前に、考える時間が必要です。Step1とStep2は、そのための時間になります。

Step1:片づける動機をはっきりさせる

今、私はオンラインで31歳の女性に片付けのレッスンをしていますが、彼女は「自分自身で生活をととのえられる女性になりたい」というお気持ちを持っています。そんなふうに、自分が何のために片づけるか、理想の自分や暮らしはどういったものか、片づけにはそういった強い動機が必要です。家族がいらっしゃる方はご家族と、独身の方はご自身と向き合うことから始めましょう。

Step2:部屋割りを組みなおす

動機が明確になったら、家をどう使うか考えます。具体的には家の間取り図を見て、部屋割りを組みなおしていきます。たとえば片付けに課題感をお持ちの3LDKのお宅でよくあるのが、リビングに子どものおもちゃがあって、リビング続きの和室にもおもちゃがあって、玄関を入ってすぐの四畳半の部屋は物置になって……、と部屋割りが全く決まっていないことです。これは家が散らかるいちばん多いパターンです。そこでまずは、子ども部屋、夫婦の寝室、リビングと部屋割りをしっかり決めなおす。パブリックなスペースとプライベートなスペースを完全に分けることが大切です。そうすることで初めて、モノをしまうべき場所が決まっていきます。

【図表1】片づけ合宿1日目スケジュール(例)
※石阪京子『これが最後の片づけ!』(ダイヤモンド社)をもとに作成