“歴史が教えてくれる事実。危機こそが、新たなチャンスの扉につながっている”
新型コロナウイルス感染症は現代社会に大きな衝撃を与え、現在もまだその影響が続いています。しかし、有史以来、人類はさまざまな危機と闘い、それを乗り越えてきました。
感染症とバブル経済崩壊という2つの危機の共通点を考えてみると、そこには「パニック」という言葉が浮かんできます。
「パニック」という言葉は、ギリシャ神話に登場するヤギの姿に似た牧神「パン」に由来します。パンのおたけびに、おとなしい羊たちが驚き、集団で走り出すことから、パニックという言葉が生まれました。
人々が次々と病に倒れ死んでいく感染症。投資という熱に浮かされ、バブルが崩壊すると大勢が破産し企業が倒産するバブル経済。こういった暴力的ともいえる社会的現象は、まさに集団パニックを引き起こします。人々はなすすべもなく逃げ惑うしかなくなってしまうのです。
今日、牧神の役割をしているのは、いたずらに恐怖心をあおるマスメディアといえます。