リクルートに勤めていた星田奈々子さんが、生地代込み定額の1万円台で洋服のフルオーダーメイドができるサロン「Fit Me Order made(フィットミーオーダーメイド)」を起業したのは13年前。その後、会社員と起業家のパラレルワークを8年間も続けるきっかけとなった、上司からの意外なアドバイスとは――。
Fit Me Order madeの星田奈々子さん
撮影=プレジデントウーマンオンライン編集部
Fit Me Order madeの星田奈々子さん

30代になり突然思いついた『起業しよう』

「リクルートで働いていた30代の初めごろ、自分の中で仕事に対して“やり切った感”を持ってしまったんです。新卒で入社以来ずっと営業で、ちょうどリーダー職になり『次はマネージャー』という状況。この階段をこのまま昇っていくのかと考えたときに、会社のエレベーターホールで突然、『私、会社を辞めて起業しよう』と思ったんです(笑)」

両親ともに自営業という家庭で育った星田さん。親の後ろ姿を見て、自分もいつか起業するだろうと思っていた。

そんな星田さんが起業にあたって、こだわったのは3つ。

①大義があること
②リクルートがやらないこと
③広告はしない

「まず、『どんな小さなことでもいいから、世の中の役に立たないと』と思っていたので、大義があることが一番大事。それから、私はリクルートという会社が大好きだったので、リクルートではできないであろう事業をすること。また、会社ではずっと広告事業をやってきたので、自分のビジネスでは広告を出さず、商品やサービスの力だけでどれだけビジネスを広げられるか試してみたいと思いました」