意識の高さに磨きをかけるために

日本の道路はきれいなことで有名です。「ゴミを捨てる」ことに関して、比較的意識が高いといえるでしょう。けれど一方で、イベント会場や娯楽施設など、人が多く集まる場所はというと……ゴミ箱にゴミが山盛りに捨てられ、溢れかえっている状態を見たことがありませんか?

ゴミ箱
写真=iStock.com/ArLawKa AungTun
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ポイ捨てはいけないとわかっていながらも、捨ててもいい場所であればどんな状態かは気にしないのが私たちだということが顕著にわかります。けれど、それも見ず知らずの誰かがきれいに片付けてくれるから成り立っていること。ゴミは放っておけば勝手に消えるものではないとは知っていますが、想像力をどこまで働かせるかによってゴミの捨て方は確実に変わるもの。なるべく捨てやすいように、皆が嫌な思いをしないようにということを心がけるだけで、きっとゴミ捨てのマナーはもっと磨かれます。

せっかく意識の高い私たち日本人です。自分の手から離れたところまで、ちょっと先回りして考えてみましょう。日常のことだからこそ「ゴミの捨て方」を見直すだけで、またひとつ、エレガントな大人へのステップが進みます。

乙部 アン(おとべ・あん)
フリーエディター/執筆家

新ファッションウェブマガジン「LIV,」女性ファッション誌のフリーエディターをしながら執筆家としても活動、いくつかの連載を掛け持ちする。アメブロやnoteなどのブログでは、大人の女性に役立つファッション・仕事・サステナブル・ライフスタイル・独自の人生哲学を発信。