お金持ちになっても幸せになれない人がいる。何が原因なのか。作家の本田健氏は「お金のIQ(知性)がいくらあっても、お金のEQ、つまり感情指数が低いと失敗する」という――。

※本稿は、本田健『仕事消滅時代の新しい生き方』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

ロッタリースクラッチ
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今こそ「いざというときの貯金」を生き金にするとき

私たちはお金の教育を受けていません。

多くの人にとって、お金に関する知識といえば、子供の頃から親に言われ続けた次の3原則くらいではないでしょうか。

「無駄遣いするな」
「貯金しろ」
「連帯保証人になるな」

けれども、無駄遣いせず貯金していれば、貧乏にならない代わりに、お金持ちにもなれません。

連帯保証人を頼まれるのは、それまで自分に投資し、信頼される人間関係を築いてきた証拠ともいえます。実際に引き受けるかどうかは別の問題ですが、誰にも何も頼まれない人生より、頼まれる人生のほうが、刺激的でおもしろいのではないでしょうか。

あなたがまだ若く、志があるなら、基本的には貯金するよりも、生き金を使うことです。

特に、この「仕事消滅時代」には、100万円あるなら、そのお金を全部使って、引っ越しや新しいビジネスの立ち上げ準備をするなど、人生を方向転換するための資金にすべきです。

よく「いざというときの貯金」といいますが、今がその「いざというとき」だからです。