素直に誠心誠意話をすることが大切

お詫びをするときは、「逃げない、待たせない、正直に伝える」の3つを心がけましょう。お詫びには勇気がいりますが、逃げずに一歩前に出る気持ちをもってください。待たせれば待たせるほど相手の怒りは増し、ボヤが大火事になります。そして、誠意をもって正直に話しましょう。ごまかさず、正直に伝えたほうが自分も早くラクになります。私も今までたくさん失敗してきましたが、素直に誠心誠意謝って、許してくださらなかった人はいませんでした。

お詫びのマナー

また、ビジネスシーンでは、お詫びの言葉だけでなく善後策まで伝えたほうがいい場合も。お詫びのマナーにもマニュアルはありません。どんな謝り方をすれば相手の心に届くか、真摯しんしに考えることが重要です。

そして、お詫びのときこそ日ごろの誠実さが生きるもの。普段から思いやりをもって周囲に接していると、問題が起こっても、相手は理解を示してくれるはずです。

お詫びは“真摯にこころから”伝えること

構成=籔 智子 写真=iStock.com

岩下 宣子(いわした・のりこ)
マナーデザイナー

現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業や学校などでマナーの指導、研修、講演を行う。近著に『図解 日本人なら知っておきたい しきたり大全』(講談社)。