仕事上、「お礼」と「お詫び」をする機会は多いが、マナーの基本があやふやな人も多いのではないだろうか。相手の心に響く「お礼」と「お詫び」のマナーを知れば、より円滑な人間関係が築けるはず。

相手の性格を見抜きつつ相手の気持ちを考える

お礼とおびのマナーの基本は、相手の性格を見抜くこと。特に相手が嫌だと思うことを見極めましょう。そのうえで、相手の気持ちや立場を考えることが大切です。

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※写真はイメージです(写真=iStock.com/RoBeDeRo)

とはいえ、相手の気持ちを察するのは難しいもの。人はそれぞれ考え方や物事の捉え方が異なるので、Aさんに喜んでもらえたことを、そのままBさんにしても、喜んでもらえるとは限りません。それなのに、人は相手の気持ちを無視して、自分がうれしいと思うことを押しつける場合があります。それでは、相手の気持ちを考えたつもりになっているだけ。「自分ならどう思うか」ではなく、「相手がどう思うか」を考えてください。例えば、お礼を言われるのはうれしいものですが、人によっては、何度もお礼を言われると、しつこいと感じることもあるのです。

加えて、相手との関係性や距離感を考慮しましょう。お礼もお詫びも、相手との関係性によって、ふさわしい対応が異なります。相手の気持ちを考慮しつつ、人間じんかん距離を上手にとることを心がけてください。