夏休みシーズン到来。でも新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、遠くに出かけるのは控えたいと考える人も多いのでは。星野リゾート代表の星野佳路さんが、Withコロナ時代でも楽しめる2タイプの旅を提案してくれました。

これからの旅行の中心になる「マイクロツーリズム」とは

星野リゾート代表 星野佳路さん
星野リゾート代表 星野佳路さん(撮影=強田美央)

新型コロナウイルスで、日本人の旅行のスタイルは大きく変わりそうです。まず、しばらく海外旅行には行きづらくなるでしょう。また、ワクチンや治療薬が完成するまでは第二波第三波のリスクがあり、そのたびに県境をまたいだ移動を自粛する動きが出るはずです。おそらく新幹線や飛行機といった公共交通機関の利用も敬遠されます。そうなると、国内でも遠くに行く旅が元に戻るのは時間がかかると思います。

最初に戻ってくるのは、自家用車で片道1~2時間くらいの旅ではないでしょうか。自家用車なら同乗者以外の人と接触はなく、公共交通機関の利用と比べると感染リスクは低い。また、1~2時間なら途中にレストランに寄らなくても目的地に行けます。近距離の旅を“マイクロツーリズム”といいますが、Withコロナ時代はこれが旅行の中心になると思います。