5.通夜・告別式
社内にダークスーツを保管するのも◎
「年齢を重ねるとお悔やみの席に出席する機会は増えるもの。失礼のないブラックフォーマルを揃えておくのは大人の常識です。マットな質感のアンサンブル、靴、バッグ。パールは必ず1連で。ストッキングはベージュも可ですが、黒がベストです。ネイルは焼香時に目立つので、落としてから伺いましょう。ちなみに、突然の通夜にも対応できるのが無地のダークスーツ。役職者として社内に置くことをおすすめします」(大森さん)
故人をしのぶスタイルが、特別なギフトに
「いつ訪れるかわからないのがご不幸。お悔やみの席を経験してきた役職者の女性なら、立場を踏まえた、常識的な服装はお持ちのことと思います。そこで王道の見識とは外れますが、『故人は何を求めているのか』を考え、時に『自分らしさを薫らせる』のも故人へのギフトと考えます。たとえば黒やネイビーのコサージュをつけてもよいでしょう。悲しみのなかで何を尽くすのか。1度考えてみてはいかがでしょうか」(政近さん)
6.観劇・鑑賞会
自分らしさを楽しむドレススタイルで
「海外のオペラハウスで鑑賞するのか、日本国内の劇場なのか、昼間なのか夜なのか、どのような演目か、席はどのクラスか、などで選ぶ服装は少しずつ変わってきます。いずれにしろ個性を発揮できるプリントのワンピースや、袖や裾にフリルや広がりのあるドレスなど、ビジネスシーンとは違う趣味性の高いスタイルを実践してみてください。また、パタパタと足音が鳴るので、観劇会場でミュールはNGです」(大森さん)
過剰な光り物は抑えた、シックなドレスアップを
「オペラやクラシックコンサートなど、観劇・鑑賞会に出かけるなら、エレガントさを感じさせるドレープワンピースやセットアップスタイルがおすすめです。気をつけるべきは、光り物を過剰につけないようにすること。スパンコールや過剰なアクセサリーは、ほかの鑑賞者の妨げになります。ちなみにイタリアでオペラを鑑賞する場合、紫のドレスはNG。死を連想させる縁起の悪い色として現地では避けられています」(政近さん)