チェックポイント2:子どもについての考え方
「子どもは欲しいか」「何人くらい希望するか」も、事前にチェックするべきポイントとだと力説するのは、不妊治療専門クリニックに勤務するB子さん。
「ライフプランを立てるとき、また家庭を築くときに、子どもについてどう考えているかは外すことのできないポイントです。夫婦ふたりで暮らしていきたいという人と、絶対に子どもが欲しい人では、結婚当初はよくても、少しずつひずみが大きくなっていくことが予想されます。そして、女性は、年齢を重ねるほどに妊娠しづらくなり、流産や早産などのリスクも上がっていくものです」
日々、不妊治療クリニックで赤ちゃんをのぞむ患者さんと接しているB子さん。「子どもは欲しくない」という考えの男性とは結婚はもちろん、交際も難しい、という考えだったと話します。
これは医師に限った話ではなく、すべての女性に共通するものでしょう。反対に「子どもは産みたくない。仕事や夫婦2人の生活を充実させたい」という考えだって尊重されるべきです。大事な部分だからこそ同じ価値観を持っている人を選ぶことが重要になる、と言えそうです。
チェックポイント3:家事の外注に抵抗がないか
医師の業務は、夜勤や当直などがあり、時間的にも不規則。そうした背景もあってか、結婚相手の家事に対する考え方も、密かなチェックポイントだと言います。
「帰宅してから『家事は女性の仕事』『家にいるときは、掃除、炊事、洗濯を完璧に』なんて求められたら、もう体が持ちません。夫婦で家事分担し、手が回らないときは家事代行サービスも積極的に活用します。家事の外注に嫌悪感を持つ人とは、結婚生活は無理ですね」と話すのは、小児科医のC子さん。
乳児検診などで多くの働くママに接する機会も多いC子さんは、ワンオペ育児で疲れ切って、精神的にも肉体的にもギリギリの状態で子育てをしている女性の姿を見ています。また自身も6カ月の女の子の母として、仕事と育児の両立に奮闘中。夫婦のあり方について疑問に思ったり、夫婦で議論を交わしたこともあったそう。
「子どもの保育園の送り迎えや、急な発熱などによる呼び出しにどちらが対応するか、などの考え方にも、お互いの価値観が如実にあらわれますね。共働きの場合でも、女性が仕事を切り上げて迎えに行くことが一般的になっていますが、本来、夫と妻、どちらの仕事も優劣なく重要なはずです。男性と女性の特性はあるから、女性が『母として私が迎えにいきたい』と思うなら、それはまったく問題ないと思います。ママ友にも『しっかり家事をしているほうが、自分の気持ちがいい』という方もいます。
大事なのは、それを自分で選んでできる、ということ。そして、大変なとき、つらいときには、「周囲に頼る」「外注する」という選択肢も用意されていることではないかと思います」
「家事のアウトソーシングに抵抗がないか」は、こうした家事・育児に対する考え方をわかりやすくあらわしてくれるもの。見極めに使えるチェックポイントと言えそうです。