5月末の年金に関する法改正を受けて、会社員はiDeCoの活用を改めて考えてみるべきという。企業型確定拠出年金にも入っているため、あきらめていた人は特に要チェック。その改正内容とは――。
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※写真はイメージです(写真=iStock.com/fizkes)

どの世代にも大きなメリットがある

世の中はほぼニュースの大半がコロナウイルス関連になっていますが、実は5月29日に年金に関して改正される法案が成立しました。今回の法改正は、2019年8月に行われた5年に一度の「公的年金財政検証」を受けて、いくつかの点が改正されたものです。

結論から言えば、今回の改正は、どの世代のどの立場の人にとってもかなり大きなメリットとなるものです。特に大きなメリットとなるのが、パート・非正規雇用で働いている人達です。一部の専業主婦の人にとっては、あまり変化ありませんが、独身でこういった立場で働く人は、社会保険料負担が今までよりも少なくなる可能性があり、払う分は少なくなる代わりにもらう分が多くなるからです。これについては少し複雑なので、いずれ別の機会にお話をしたいと思いますが、ビジネスウーマンにとって、大きなメリットとなるのはiDeCoの制度に関する改正です。