結婚に至るには“恋愛”は必要不可欠と考える独身男女は多い。ただ、恋愛する相手に出会えなかったら……。平成から令和に時代が変わった今、ネット系の婚活サービスが活況を帯びてきている。40代以上の独身女性がより出会いの幅を広げるための婚活アプリ活用のコツを、「ゼクシィ縁結び」恋愛・婚活アドバイザーの桜井まり恵さんにお聞きした。
ハートマークが表示されたスマートフォンを持つ女性の手
※写真はイメージです(写真=iStock.com/andbjo)

ネット婚活は、40代以上の独身女性にマッチするのか?

今、ネット系婚活サービスを利用した結婚がジワジワと増えている。リクルートブライダル総研の調査によると、2018年度の婚姻者のうち、婚活サービスを通じて結婚した人の割合は全体の12.7%と、過去最高を記録。その中でもネット系婚活サービスを通じて結婚した人が7.4%を占め、実に13人に1人がネット系婚活サービスを利用して結婚をかなえていることになる。

リクルートマーケティングパートナーズ 婚活実態調査2019より
リクルートマーケティングパートナーズ 婚活実態調査2019より

ネット系婚活サービスとは、いわゆる「婚活アプリ」を利用して、自分の写真やプロフィール、趣味などを登録してオンライン上で相手を見つけるサービスだ。利用者の多くが20代、30代が中心だが、もちろん40代以上の利用で成婚に至っているケースも少なくない。

「出会い系」と混同し、「怖い」「犯罪に巻き込まれそう」といぶかしむ人もいるかもしれないが、出会い系とはまったく別物。こちらはいずれの世代の登録者も、結婚を視野に入れたまじめな出会いを求める独身男女が登録していることからも、安心して利用できるようだ(もちろん、婚活アプリを装った不健全な出会い系アプリもあるので、要チェック!)。

桜井まり恵さん/1999年(株)リクルート入社。ゼクシィ事業部配属。「ゼクシィ」の運営する婚活総合サービス「ゼクシィ縁結び」のサービス企画を担当。恋愛・婚活の悩みに答える婚活アドバイザーとしても活動中。写真提供:リクルートマーケティングパートナーズ
桜井まり恵さん/1999年(株)リクルート入社。ゼクシィ事業部配属。「ゼクシィ」の運営する婚活総合サービス「ゼクシィ縁結び」のサービス企画を担当。恋愛・婚活の悩みに答える婚活アドバイザーとしても活動中。写真提供:リクルートマーケティングパートナーズ

桜井さんによると、「40代も、ネット系婚活サービスを利用する人が増えてきています。この世代の特徴として、女性のキャリア進出が増えた世代、さらにITの進化もリアルタイムで体感してきています。ツイッターをはじめインスタ、フェイスブックなども積極的に利用する世代で、婚活市場でもアクティブな層です」。また、ネット系婚活サービス自体がまじめなコミュニティであることが認知されたことも要因だと語る。

ひと昔前と違って、親戚や隣近所のおせっかいなおばさん、世話好きの上司らが見合い相手を見つけてくれることもなくなった現代、独身男女のコミュティは狭まるばかり……そんな男女の出会いの場を広げるきっかけとなるのが、婚活アプリなのだ。

では、どんなタイプの人に婚活アプリは向いているのだろうか。

「自分のペースで相手を探したい人、見ず知らずの人とのやりとりに抵抗のない人、まめな性格の人が向いています」と桜井さん。誰かに相談しながら進めたい人、背中を押してもらいたい人は、カウンセラーやアドバイザーのいる「結婚相談所」が向いているとも。また、たくさんの人の中から選びたいという人、社交性のある人は「婚活イベント」が向いているよう。

リクルートマーケティングパートナーズ 婚活実態調査2019より
リクルートマーケティングパートナーズ 婚活実態調査2019より

「もちろんアプリのみの人、結婚相談所やイベントを並行利用する人もいます。出会いの場を広げたいなら、アプリを複数利用するのもいいかもしれませんね。アプリは無料で登録できるものが多いので、まずは気になる婚活アプリ2、3個に登録し、使いながら試していくといいですよ。それで有料ユーザーに移行して1個に絞ったり、並行利用したりしながら、いいなと思える相手に出会えるまで使ってみましょう」

とはいえ、普通に登録するだけで“いい出会い”に巡り会えるのか……。

「実は、登録の際にコツがあるんですよ」

なんと、ここを間違えると“いい出会い”が遠のく可能性もあるという。