信頼できる寄付先を選ぶには?
そんな中、今の自分たちには何ができるのか? 負傷したコアラが必死に水を飲む痛々しい姿や(本来コアラは水を飲む動物ではない)、瀕死のカンガルーたちがケガの手当てを受けている様子に、居ても立っても居られなくなった人はきっと多いだろう。
私たちが今すぐできることとして、まず考えられるのは寄付だ。被災者への寄付などはオーストラリア赤十字のオフィシャルサイトへ。ここでは1ドルからでも寄付が可能。現地の消防士への支援をしたい場合はニューサウスウェールズ州地方消防隊なども推奨する。
また、海外のサイトはちょっとハードルが高い……という人には、Yahoo! JAPANが運営するYahoo!ネット募金に開設されているWWFジャパンの募金窓口がオススメ。クレジットカードのほか、たまったTポイントをそのまま寄付することもできる。ほかにも有名菓子メーカー・ロッテが26年間にわたり企業で参加しているオーストラリアコアラ基金、プロサッカー選手の本田圭佑さんがCEOを務めるNowDoでは、あまりの反響の大きさに募集締め切りを延長した。
子どもに命の大切さ、動物の愛おしさを伝えるとともに支援したいという人は、都内の動物園で受け付けている募金箱へ直接寄付するという方法もある(詳細はトップページのお知らせ→2020.01.12をチェック)。
無理はいらない。少しでも行動することが重要!
一方で、食べて支援をしようという試みもある。シドニー発のオールデイダイニングbillsでは、世界19店舗で救援を実施。国内の全8店舗では、オーストラリアにゆかりのあるふたつのメニューをオーダーすると、ひと皿につき3オーストラリアドルを赤十字社へ寄付。美味しい食事を摂ることで、それが支援になる仕組みだ。
オーストラリアに赴くことだって長い目で見てひとつの支援になる。このようなニュースが出るとやはり、正しい情報を知る前に渡航を諦めてしまう人も多いが、オーストラリア政府観光局では、日々安全情報を細やかに更新している。このようなタイミングでの旅行も、きちんと事前に調べれば危険なものではないのだ。
そしてどんな支援でもまずは、現地の人や環境の現状を知ることが第一。そのうえで私たちひとり一人が無理をせず、小さな力をたくさん終結させることで、できることは必ずある。何もできない、心苦しいという気持ちを抱えたままでいるよりも、少しでも行動に移せられれば。世界の中でも災害が比較的多い日本に住む私たちなら、もしかしてより力になれることがあるかもしれない。
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新ファッションウェブマガジン「LIV,」女性ファッション誌のフリーエディターをしながら執筆家としても活動、いくつかの連載を掛け持ちする。アメブロやnoteなどのブログでは、大人の女性に役立つファッション・仕事・サステナブル・ライフスタイル・独自の人生哲学を発信。