忙しい女性ほど“恋愛”が必要。「ときめき」がもたらす効果とは
そもそも人はなぜ恋愛をすると思いますか。それは人間の根源的な欲求であり、ヒトの遺伝子に組み込まれたメカニズムでもあるからです。自分にとって最良と思える相手に出会うと、恋愛感情が湧きます。恋愛感情とは男女をつなぎ合わせ、子どもをつくらせるために、進化の途上で生まれた一時的な情動といえます。
もちろん、どんな男性に対してでもこうした感情が湧くというわけではなく、次世代にもその人の遺伝子を残したいと願い、ともに丈夫な子どもを産み育てていけると思える相手に対してのみ恋愛感情が生じる。ヒトは基本的には自分と釣り合った異性と結びつく傾向があります。
恋愛のプロセスとしては、五感を総動員して相手を見極めます。まず目で顔や姿を見て、耳で声を聴き、鼻でにおいを確かめ、手をつないで感触をチェックし、舌で相手を味わう。そこで恋愛感情が生じたら繁殖行動(性行為)を行います。ある意味、恋愛とは、性行為までの過程でお互いを査定することともいえます。
さらに恋愛感情が多いか少ないかというのは、生まれ持った遺伝子レベルでの欲求と、人生における過去の経験の2つにより影響を受けます。
生来、惚れやすい人もいれば、惚れにくい人もいます。たとえば生理的作用では、恋愛に深く関わる化学物質“ドーパミン”の影響がある。ドーパミンとは、快楽や新しいものを追求することを促す脳内神経伝達物質で、ドーパミンが多い人は、快楽を求めて積極的に恋愛したくなるという特性があります。他方、それまでの人生で嫌な体験をしていれば、もう恋愛はしたくないと思うし、もし過去に素敵な経験をしていれば、また恋愛したいと思うもの。
女性で「仕事が忙しいから恋愛できない」という人もいますが、とてももったいないことです。仕事が忙しいということは年収も増加しているわけで、今の時代は高い年収を稼ぐことも女性の魅力になっています。仕事ばかりに集中していると、人生の「モテ期」を無駄に過ごしてしまうことになる。仕事が忙しいときこそ、時間をやりくりして、恋愛を求めることは理にかなっています。