「ミスや失敗は、どんなに対策をしても起きてしまう」なら、転んでも、“ただ”では起きるなというコンセプトで執筆された書籍『ミスしても評価が高い人は、何をしているのか?』の一部を抜粋し、限られたリソースの中で結果を出していくためには、成功よりもミスや失敗を通して学んでいく方が、確実で効率も良いという理由を考えます。

※本稿は、飯野謙次『ミスしても評価が高い人は、何をしているのか?』(日経BP)の一部を再編集したものです。

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失敗=マイナスという考えが負の連鎖を生む

ミスや失敗を繰り返している人・組織においては、ミスや失敗は「単なる叱責や落ち込みの原因」「単なるマイナス」でしかありません。

ただのマイナスとしてしか位置づけられなかったミスや失敗は、当事者全員にとって「悪いもの」でしかありませんから、個人も組織も「早く忘れたい」と思うようになります。その強い意思が働くことで振り返らなくなり、本当に忘れてしまった時点で、また同様のミスや失敗をしでかすわけです。