それを過ぎたら意味がない“タイミング”

仕事上立場のある人がついやってしまいがちなのが“約束の時間を過ぎてから連絡を入れる”という、誤ったタイミング。これでは連絡を入れた意味がまったくありません。すでに知っている人からするとあまりにも当たり前のマナーですが、コレ、結構できていない人が多いんです。

遅れるということはそれだけで相手の時間を奪う行為でありながら、さらに失礼を重ねてしまってはあまりにも相手に無礼。約束の時間を過ぎる前のしかるべきタイミングで連絡を入れることで、忙しい相手が少しでも時間を有効に使えるかもしれませんし、それが遅刻をしている中で払えるせめてもの敬意です。

少しの遅れならなおざりになってしまいがちなちょっとしたマナーだからこそ、そして、誰からも叱られることのなくなった立場の今こそ、この「タイミング」を改めて見直すことが大切です。

“先手”が大事なメールの返事

「遅くなる」という意味では、メールの返事も気をつけたいところ。自分では「あとで」「急ぎの仕事が片付いてから」、なんて思っていても、相手にそれは伝わりません。すべてにおいて後手後手に回っていると、本当にそうでなくとも、周りからはなんだか終始余裕のない人に見えることだってあります。

実際にいつまでたっても返事のない人、常にレスポンスが遅い人っていつも同じ人だったりしますよね。回答に時間がかかりそうであれば、まずはそれを伝えておく。「拝受しました、○○までにご連絡いたします」というひと言があるかないかで、仕事の進捗もあなたの印象も変わるというものです。

マナーというのはあくまで相手への敬意と心配りを形にしたもの。「○○すべき」「××してはいけない」と一辺倒に決めるのではなく、接する相手の気持ちを考えれば、それは自然とお互いにとって心地よいコミュニケーションとなるはずです。

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乙部 アン(おとべ・あん)
フリーエディター/執筆家

新ファッションウェブマガジン「LIV,」女性ファッション誌のフリーエディターをしながら執筆家としても活動、いくつかの連載を掛け持ちする。アメブロやnoteなどのブログでは、大人の女性に役立つファッション・仕事・サステナブル・ライフスタイル・独自の人生哲学を発信。