幼児期からの育脳玩具や教材は人気ですが、本当に早期育脳は将来の成功につながるのでしょうか。知能が平均的な子どもと、非常に高い子どもを対比した研究からわかった驚きの違いとは――。
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早期教育による育脳効果は本当にあるのか

わが子が優秀な成績を収めたり、仕事で活躍したりすることを願わない親はいません。

近年では、“賢い子を育てるために”、妊娠中から生まれてくる子供の通うお教室を探すという話も珍しくありません。生後まもなく何らかの英才教育を開始し、2歳前後からの幼稚園・小学校お受験対策、7~15歳前後からの中学・高校・大学受験対策。加えて、AI時代を生き抜くためのプログラミング教室、創造性などを伸ばすことを謳ったお稽古、楽器や水泳教室などへの参加……教育への投資は絶え間もきりもありません。

とくに乳幼児~児童期の教育市場において、「脳を育てる・育脳」という言葉を目にします。では本当に早期の教育投資が子供の脳を育て、将来の成功に近づくことになるのでしょうか? 今回は、この疑問へのヒントとなるような研究をいくつか紹介します。