30代前半には家庭を築いていたい男子

「10年後、子どもの夜泣きを『いいアラームだ』と言えるようになっていたい」と語る伊藤くん。

【塩田くん】結婚して、子どもはわからないけど授かれたらうれしいですね。父に「親って何でこんなに一生懸命子育てするの」と聞いたことがあるんですが、「子どもができると生活は子ども中心になるけど、自分にとって何よりも大切なものができて、そんな幸せなことはないよ」と言われて。僕も自分の両親がそうしてくれたように、子どもに時間をかけて、奥さんをねぎらって、バリバリ働いて家庭を支えたいです。

【伊藤くん】結婚して、子どもはまだ小さくて、夜泣きを「いいアラームだ」と喜んでいる自分でありたいですね。地元の愛知県に戻って家を建てるのもいいな。でも、両親と同居はしませんよ。母が「パス」って言ってるし、奥さんにも気苦労はかけたくないので。

【富山くん】10年後はまだ29歳だから、全然稼げていないだろうし結婚もしていないと思います。残業のない会社に勤めて、ペットを飼って、家での時間を大切にできる生活がしたいです。

仕事や自分の生活を優先したい女子たち

【羽山さん】私は友人たちが結婚していって、きっとご祝儀を配りまくってると思う(笑)。独身のままで子どももいないけど、たくさん働いて稼いで、自分で好きな家を買って、気楽に暮らしていたいですね。

「10年後は独身のまま、たくさん働いてご祝儀を配りまくっていると思う」と羽山さん。

【田中さん】東京で働いていて、結婚したいと思える人に出会えていたらいいな。理想としては30代前半までに出会って、30代後半までには結婚したい。毎日帰るのが楽しみになるくらい素敵な部屋に住んで、愛情が劣化しないように、旦那さんと毎日たくさん話していたいです。

【原田】富山くん以外は10年後には30代か。男子は、30代前半で結婚して子どももいる自分になっていたいということだね。一方、田中さんはその頃に結婚相手を見つけたい、羽山さんは独身で自分の家を買っていたいと。

こうした男女の意識の違いは、理想の相手や結婚後の生活に対してもありましたが、将来像についても同じことが言えるようです。男子が家庭を築いていたい30代前半は、女子にとってはまだまだ仕事や自分の生活を優先したい時期なのかもしれません。これもまた、結婚のミスマッチを引き起こす原因の一つと言えるように思います。

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原田 曜平(はらだ・ようへい)
マーケティングアナリスト

1977年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』などがある。2019年1月より渡辺プロダクションに所属し、現在、TBS「ひるおび」、フジテレビ「新週刊フジテレビ批評」「Live News it!」、日本テレビ「バンキシャ」等に出演中。「原田曜平若者研究所」のYouTubeチャンネルでは、コロナ禍において若者の間で流行っていることを紹介中。